Excelの作業で、次のような場面に心当たりはありませんか。
- 複数のCSVファイルを、1つのファイルにまとめたい
- マクロが動かなくなったが、どこを見ればよいか分からない
- PDFの請求書の内容を、Excelで一覧にしたい
こうした作業は、専用のソフトを入れたり、VBAを一から書いたりしなくても、ブラウザで使える無料ツールで試せる場合があります。この記事では、mars worksが公開している3つの無料Webツールを、どんな悩みに向いているかという切り口で整理します。
無料ツールでもExcel作業は効率化できる
Excel作業の効率化には、関数、Power Query、マクロ・VBA、生成AIなどいくつもの方法があります。ただ、「何から手を付ければよいか分からない」段階では、まず小さな作業を1つ試してみる方が判断しやすくなります。無料ツールは「小さく試す」用途に向いており、複雑な処理や、業務への影響が大きい作業は、別の方法もあわせて検討してください。
ここで紹介する3つのツールは、どれも読み込んだファイルや貼り付けた内容を、お使いのブラウザの中だけで処理する作りです(インターネット上には送信・保存されません)。ページを閉じると、読み込んだ内容は消えます。
CSVをまとめたい → CSVまとめツール
CSVまとめツールは、複数のCSVファイルを1つのCSVにまとめるツールです。
- ドラッグ&ドロップ、またはクリックで複数ファイルを選びます
- 1行目を見出し(列名)として読み取り、同じ列名でそろえて統合します
- Shift_JISとUTF-8が混ざっていても、文字化けしにくいように読み込みます
- 列の並びが違うファイルや、一部の列が足りないファイルにも対応します
- 「元のファイル名」の列を付けるオプションがあります
- CSVファイルを複数選びます(ドラッグ&ドロップ、またはクリック)
- 必要に応じて、「元のファイル名」の列を付けるオプションを選びます
- 「まとめる」ボタンを押します
- できあがったCSVをExcelで開き、内容を確認します
数十MB以上の大きなファイルは、お使いのパソコンの性能によって処理時間が変わります。
CSVをまとめる方法の比較は、CSVファイルを1つにまとめる方法で解説しています。あわせて、4つの方法を比べたい方は複数のCSVファイルをExcelでまとめる方法|4つの方法を比較して選ぶもどうぞ。
マクロを確認したい → マクロ健康診断
マクロ健康診断は、ExcelマクロのVBAコードを貼り付けると、「シートを1枚足したら止まった」「フォルダを移したら動かない」といった不具合の原因になりやすい書き方を探してくれるツールです。
- ExcelでAlt+F11を押し、VBAの画面を開きます
- 標準モジュールのコードを全選択(Ctrl+A)してコピーします
- ツールに貼り付けて、診断を実行します
.bas・.cls・.frm・.txtのファイルを読み込むこともできます。診断結果は、動作を保証するものではありません。コードにパスワードや社内サーバー名が含まれている場合は、貼り付ける前に消しておいてください。
マクロが動かない原因の確認手順は、Excelマクロが動かないときの原因と確認ポイントで解説しています。
PDF請求書を一覧化したい → PDF請求書一覧化ツール
PDF請求書の一覧化ツールは、複数のPDF請求書から「請求書番号・請求日・請求元・金額・支払期限」を読み取り、一覧にしてCSVで保存できるツールです。CSVはExcelで開けます。
- 複数のPDFをまとめて選べます
- 「一覧にする」ボタンで処理します
対応しているのは、文字が入っているPDFです。紙をスキャンした画像のPDFは読み取れません。パスワード保護されたPDFは、解除してから使ってください。請求書の書式によっては、項目が正しく読み取れない場合があるため、結果は必ず元のPDFと見比べて確認してください。
PDF請求書を一覧にする方法の比較は、PDFの請求書をExcelで管理するには?一覧化の方法と注意点で解説しています。
3つのツールの使い分け
| こんな悩み | 使うツール | 入力 | 出力 |
|---|---|---|---|
| 複数のCSVを1つにしたい | CSVまとめツール | CSVファイル(複数) | まとめたCSV |
| マクロが止まる・動かない原因を調べたい | マクロ健康診断 | VBAコード | 診断結果と修正の案内 |
| PDF請求書を一覧にしたい | PDF請求書一覧化ツール | PDFファイル(複数) | 一覧のCSV |
使う前に確認したいこと
- 個人情報や機密情報を含むファイルは、事前に社内のルールを確認してから使ってください
- ツールの結果は、そのまま業務に使わず、元のデータと見比べて確認してください
- 大きなファイルや特殊な形式は、うまく処理できないことがあります
ツールで解決しない場合の選択肢
無料ツールで解決しない場合は、状況によって次のような選択肢があります。
- 作業の手順を見直して、Excelの標準機能や関数で足りないか確認する
- 繰り返し作業が多い場合は、マクロ・VBAでの自動化を検討する(Excel作業を自動化する方法7選で全体像を整理しています)
- 何から整理すればよいか分からない場合は、第三者と状況を整理する
整理の段階から相談したい場合は、ココナラのExcel・VBAの困りごと相談をご利用いただけます。Excelファイルやマクロを作成・修正するものではなく、考えられる対応方法と次に確認することを文章でお渡しするサービスです。特定のサービス購入は前提にしていません。
AI×Excelをもっと活用するには
ツールで手応えがあったら、次は生成AIを使ってExcel作業の進め方を考える方法もあります。生成AIでどこまでできるかは生成AIでExcel作業はどこまで自動化できる?で解説しています。
Excel作業の効率化を何から始めるか迷う場合は、Excel業務を効率化するなら何から始める?初心者向け6ステップロードマップも参考にしてください。
PDFの情報を一覧にする手順は、PDFの情報をExcelで一覧にする方法にまとめています。
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まずは、今日のExcel作業の中から「一番手間がかかっている作業」を1つ選び、近いツールを試してみてください。


