AIにExcel関数を作ってもらう方法|頼み方と結果の確認ポイント

AIにExcel関数を作ってもらう方法 頼み方と確認ポイント 生成AI×Excel

「関数は使いたいけれど、書き方が分からない」「VLOOKUPやIFを組み合わせる式が覚えられない」という悩みは、Excelを使う人によくあります。生成AIに頼めば関数の式を作ってもらえますが、頼み方によって、使える式が出るかどうかは大きく変わります。この記事では、生成AIにExcel関数を作ってもらう手順と、伝えるべき情報、使う前の確認ポイントを整理します。

生成AIでExcel作業がどこまで自動化できるかの全体像は、生成AIでExcel作業はどこまで自動化できる?活用方法と注意点を解説で解説しています。

生成AIにExcel関数を作ってもらう基本の流れ

  1. やりたいことを、日本語で1文にまとめる
  2. 表の構造(列の名前、データの種類、何行目から始まるか)を書き出す
  3. 使っているExcelのバージョンを伝えて、関数の式を依頼する
  4. 出てきた式を、コピーしたファイルの1セルで試す
  5. 結果が合っているか、手計算や目視で確認する
  6. 問題なければ、他のセルへコピーして使う

手順1:やりたいことを1文にまとめる

まず「何を、どの条件で、どうしたいか」を1文にします。たとえば次のような形です。

  • A列の商品名と同じものを、別シートの一覧から探して、価格をB列に表示したい
  • C列の金額が10000以上なら「要確認」、それ以外は空白にしたい
  • D列の日付から、月だけを取り出して別の列に表示したい

「うまく集計したい」のようにあいまいな依頼だと、意図と違う式が返ってきやすくなります。

手順2:表の構造を伝える

Excelファイルを共有していない場合、生成AIは表の構造を自動では把握できません。表の構造を文字で伝える必要があります。伝えたい情報は次のとおりです。

  • 列ごとの見出しと、入っているデータの種類(文字、数値、日付など)
  • データが何行目から始まるか
  • 別シートを参照する場合は、シート名と、参照したい範囲
  • 空白のセルやエラーが混じる可能性があるか

実際の社名や個人名などは入れず、「商品A」「顧客1」のようなダミーの値に置き換えて伝えると安心です。機密情報や個人情報は、生成AIに入力しないようにしてください。

手順3:バージョンを伝えて依頼する

Excelのバージョンによって、使える関数が異なります。たとえばXLOOKUP関数は、古いバージョンのExcelでは使えない場合があります。分かる範囲で、次のように伝えてください。

  • 「Excel 2016で使える関数だけで」
  • 「Microsoft 365のExcelを使っています」

依頼文の例です。

Excelの関数を教えてください。Sheet1のA列に商品名(2行目から)、Sheet2のA列に商品名、B列に価格が入っています。Sheet1のB列に、商品名が一致するものの価格を表示したいです。見つからない場合は「未登録」と表示してください。Excelのバージョンは2016です。式と、その意味を簡単に説明してください。

手順4:コピーしたファイルで試す

いきなり本番のファイルに貼り付けず、コピーしたファイルで試します。最初は1セルだけに入力して、結果を確認してください。確認するときは、次の点を見ます。

  • 手計算で出した結果と一致しているか
  • データの先頭や末尾の行でも、正しく動いているか
  • 空白や、存在しない値のときに、エラー表示になっていないか

エラーが出たとき・結果が違うときの伝え方

式がうまく動かないときは、次の情報をそのまま生成AIに伝えると、直してもらいやすくなります。

  • エラーの表示(#N/A、#VALUE!、#NAME?など)
  • 実際に出た結果と、期待していた結果
  • 式を入力したセルの位置と、参照している範囲

#NAME?は、関数名の入力ミスや、そのExcelで使えない関数などが原因になる場合があります。バージョンで使えない関数が原因なら、「この関数が使えないので、別の方法で」と伝えてください。

各エラーの目安は次のとおりです。

  • #N/A:探している値が見つからない
  • #VALUE!:計算に使えない種類のデータ(文字と数値の混在など)が入っている
  • #NAME?:関数名や名前が認識されていない

使う前の注意点

  • 式が正しいとは限りません。生成AIの回答は、間違っていたり、環境に合わなかったりすることがあります。必ず自分で結果を確認してください。
  • 意味を理解してから使う。式の説明も一緒に出してもらい、何をしているか分かる状態で使うと、後から修正しやすくなります。
  • 参照範囲のずれに注意。コピーしたときに参照先がずれる場合は、絶対参照($を付ける)が必要なことがあります。
  • 機密情報は入力しない。実データは入れず、ダミーの値で構造だけ伝えます。
  • 重要な数字は二重に確認する。請求書や報告書など、間違いが影響する数字は、別の方法でも確かめてください。

関数では難しい作業は、マクロやVBAも検討

関数だけでは対応しにくい作業もあります。たとえば、複数のファイルを順番に開いてデータを集めるような作業です。こうした場合は、マクロやVBAが選択肢になります。頼み方はAIにVBAを書いてもらう方法|頼み方の手順と使う前の注意点で解説しています。

まとめ

生成AIにExcel関数を作ってもらうときは、やりたいことを1文にまとめ、表の構造とExcelのバージョンを伝えるのがポイントです。出てきた式は、コピーしたファイルで試し、結果を確認してから使い始めてください。

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